公開研究会

《ニーベルングの指環》の管弦楽法

-音響のドラマトゥルギーを読み解くー


ロマン派最大の作曲家ワーグナーの超大作『ニーベルングの指環』を深く学ぶため、東京藝術大学院生らを講師に合奏分奏に取り組むとともに、歴史や音楽学の専門家を招き、幅広い視点から作品にアプローチしています。

2022年9月25日、前橋市中央公民館ホールにおいて、日本ワーグナー協会理事の岡田安樹浩先生による講演会を公開で開催しました。わが国を代表するワーグナー研究者による分かりやすい講演を通じて、ワーグナーの奥深い魅力を広く発信できたと考えています。

講師:岡田安樹浩先生

プロフィール

 1985年生まれ。桐朋学園大学卒業後、慶應義塾大学大学院修士課程と博士課程を修了。博士課程在学中にベルリン自由大学でオペラと管弦楽法の研究を学んだ。2015年に慶應義塾大学にてワーグナーの《ニーベルングの指環》の管弦楽法に関する論文で博士号を取得した。現在は国立音楽大学、慶應義塾大学などで講師をつとめるほか、日本ワーグナー協会の理事もつとめる。2020年以来の新型コロナ・ウイルス流行下では、同協会のオンライン版例会として解説動画をYouTubeに投稿している。共編著書に『Nyx(ニュクス)』第3号:特集「なぜベートーヴェンか──音と思想が交叉する音楽家」(堀之内出版)、『《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座──19世紀グランド・オペラ研究』(上智大学出版)など、翻訳書にアンドラーシュ・シフ『静寂から音楽が生まれる』(春秋社)がある。